【焼鳥日高】安さと気軽さを求めるなら、しっかり使えるチェーン酒場。

チェーン系

酒場を訪れるなら、できれば時間にも心にも余裕のある状態でありたい。お気に入りのお酒をゆっくりと傾けながら、読み進めている本、あるいは自分の内面と真正面に向き合って豊かな時間を過ごしたいと思う。

しかし悲しいかな、そんな飲み方が許される機会は稀だろう。ほとんどの場合、私たちはなにかに追われながら酒を飲む。終電が迫っているかもしれない。家人に帰宅を急かされているかもしれない。あるいは財布に余裕がまったくないかもしれない。それでも、抗うように酒が飲みたいものなのだ。だから、安さと気軽さを兼ね備えた酒場が身近にあるのなら、こんなにも頼もしいことはない。先日ふらっと立ち寄った、この焼鳥日高のように。

日高屋グループとして絶賛勢力拡大中「焼鳥日高」

焼鳥日高は、その名のとおり中華食堂を展開する日高屋の焼鳥業態。2021年4月現在で首都圏を中心に約30店舗を展開している。

メニュー表とタッチペンでの注文がスピード感を加速

焼鳥日高の大きな特徴のひとつは、メニュー表と配布されるタッチペンで注文を行うシステムを採用していること。タッチペンを使って、メニュー表に記されている注文したい品目の枠をタッチ、次に数量の枠をタッチ、最後に「注文する」枠をタッチ。これで注文が確定となる。

実際に生ビールをひとつ注文してみよう。

タッチペンを使って

①「中ジョッキ」の枠をタッチ

②数量の「1」の枠をタッチ(続けて注文する場合は①へもどる)

③最後に「注文する」の枠をタッチ

これで注文完了となり、出来あがり次第、店員さんが席まで品を届けてくれる。

またメニュー表には記載されていない、季節のおすすめ品などが壁に張り出されているパターンもあるが、それらにはしっかりと番号が書かれているので、その番号をメニュー表「おすすめ」枠内の番号をタッチすれば良いとのこと。

メニュー表にタッチするたびに、かなり大きな音で音声ガイドが導いてくれるので戸惑うことはほぼないのではないかと思う。

お会計を行う際は、タッチペンをレジまで持参するだけでいい。慣れてしまえば気軽だし、スピード感もあってかなり良いシステムなのではないかと感じる。

真の意味で「せんべろ」が実現できる価格設定

あらためてメニューを眺めてみる。焼鳥と豚串を中心に、100円台、200円台のおつまみメニューが充実している。飲み物もビール、ホッピー、サワー、焼酎、ウイスキー、日本酒などなど、申し分のないラインナップ。

写真付きで壁に貼り出されているおすすめメニューも合わせてチェックしたいところ。ちなみに商品名の前にカッコでくくられている数字が、オーダー時にタッチペンで触れるおすすめメニュー番号となっている。これだけリーズナブルなメニューがそろっているなら、真の意味での「せんべろ」を実現させることも可能だろう。

値段のわりにしっかり美味しい、企業の底力を見る

あまり時間のなかったこの日、私もサクッと飲むべく焼鳥日高を訪れた。まずはお決まりの生ビールからスタート。
さっそくやってきた一品目はそら豆。冷凍ものを解凍したんだな、と気づいてしまったが、味のほうは悪くない。
続いてウインナー焼き。こちらはしっかりと焼かれていて美味しい。ビールのアテにはこのくらいの香りと塩っ気がちょうどいい。
勢いがついて酎ハイを追加。この時点で、せっかくの焼鳥日高なのだから焼鳥を頼まなくていいのか?という思いがふつふつと。しかし本当に時間がなかったもので、この日はこれで打ち止めとした。焼鳥の評判は上々のようなので、次回はしっかりオーダーしようと固く誓う。

使い方次第で高いパフォーマンスが期待できる焼鳥日高

この日は結局、4品頼んで税込み960円。この安さと気軽さは、実にクオリティが高いと感じる。企業によるチェーン店、酒飲みからはとかく低い評価を得ているかもしれないが、時と場合によってはかなり高いパフォーマンスを見せてくれる店舗といえるだろう。また近いうちに、必ずお世話になる店だと感じた。

日高屋HP

※本記事は筆者訪問日(2021年3月)時点の情報をもとに作成しています。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があります。
※充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。
※飲酒は20歳になってから。お酒は楽しく適量で。