目の前で誰かが楽器を奏で、声を震わせる。
そんな生の音に包まれながら呑む酒は、
どんな高級ボトルにも代えがたい特別な味がする。
音が空間を埋め尽くして、空気と胸と心を振動させるたびに
酒の香りや味わいも深まっていく感覚がある。
ライブには「今この瞬間しかない」という一期一会の魔法がある。
そして酒もまた、温度やグラス、空気や気分で表情を変える「生きもの」。
だからこそ、ライブと酒は相性がいいと感じる。
好きな音楽に酔い、音楽がさらに酒を美味くする。
こんなに贅沢な時間が他にあるだろうか。