静かな酒場でお気に入りの本を読みながら
まったりとお酒を呑むことも好きだ。
お酒と読書の相性の良さは言うまでもなく、
酒場のほどよい喧騒にも後押しされ
普段よりも集中して読むことができる。
一方で、カウンターに文庫本などが
お行儀よく並んでいる酒場にたどり着けば、
この場所ならではの楽しみ方があるというもの。
多くの場合、並んでいる本たちは店主の私物であることが多い。
本棚を見れば人となりがわかると言われるように、
本のラインナップを眺めることで酒場の店主の
人柄や趣味趣向や思考の断片を読み取ることができるのだ。
そして一冊手に取り、ぱらぱらとページをめくれば
自らの新しい発見にもつながる。
さまざまな意味で、酒場とは出会いの場なのだと
思い知らされるのだ。