【THERMOS真空断熱タンブラー】酒は温度との戦いだ

家で楽しむ

想うに、お酒を呑むこととはすなわち「温度との戦い」なのである。ビールはキンキンに冷えたものを呑みたいし、それはハイボールやチューハイにおいても同じこと。日本酒には冷やから熱燗までそれぞれ適温というものがあるし、ロックで呑むお酒はその温度の変化を楽しんでいるといっても過言ではない。お酒は、すべからく温度が大事なのだ。
それがどうだろう、居酒屋で呑む生ビールは、友人とのバカ話に華を咲かせているうちにすっかり温くなってしまう。さらに具合の悪いことに、グラスのまわりは結露した水分でびちゃびちゃになっているではないか。これではせっかくの美味しいお酒が台無しだ。
せめて自宅では、自分が呑むお酒の環境を100%コントロールできる状況においては、ビールはいつまでもキンキンで呑めるように、結露で机がびちゃびちゃにならないように心がけたいものだ。そんなときに私が愛してやまない至高のグッズが「THERMOS真空断熱タンブラー」なのである。

温度を保ち、結露を防ぐ。THERMOS真空断熱タンブラー


かれこれ2年以上、私がほぼ毎日使用しているのが「THERMOS真空断熱タンブラー 600ml ステンレス JDE-600 S」である。シンプルなステンレスのデザインに600mlの充分な容量。側面が真空になっているため外気温に中身が影響されにくく、そのため飲み物の温度を長く保つことができる。

メリット① 飲み物の温度を長く保つことができる

先述のとおり、THERMOS真空断熱タンブラーの最大のメリットは、飲み物の温度を長時間保ってくれるところにある。このタンブラーに冷えたビールを並々と注ぐと、最初の一口も、最後の一口も、ほとんど変わらず同じ冷たさで楽しむことができるのだ。またハイボールやチューハイなど氷を入れて呑むものに関しては、氷の溶けるスピードが緩やかであるため、お酒が必要以上に薄くなることがないという嬉しさもある。

翌朝にまで氷が残ることも

以前、このタンブラーにたっぷりの氷とチューハイを注いで晩酌を楽しんだあと、片付けもせずに寝てしまったことがある。翌朝、タンブラーの中を覗き込んでみると、なんと氷が半分以上残っていた、という一幕があった。当然、中に残されたお酒も冷たいまま。真夏でなければこのような現象が頻発するのだから、その実力は推して知るべしだ。

メリット② 結露しない

冷たいお酒を呑むうえで、もうひとつネックとなるのは結露である。居酒屋で凍らせたジョッキに生ビールを入れて提供してくれる店があり、それはそれでとても嬉しくて舞い上がってしまうのだが、時間とともに発生する大量の結露には本当に頭を抱えてしまう。コースターなどは殆どの場合ないので、仕方なくおしぼりをジョッキの下に敷いて水分を吸わせようと努力する。おしぼりがペーパータイプのお店であれば、さらに仕方なく自分のハンカチをジョッキの下に敷いたりして。兎にも角にも、THERMOS真空断熱タンブラーならば結露が発生しないのだから、どんなに冷たい飲み物を入れても、大量の氷を入れても、机の上は平和そのものなのである。

メリット③ 外側は常に常温

タンブラーの内側のメリットばかりを述べてきたが、実はその外側にも、メリットを感じる部分がある。それは、中に冷たい飲み物を入れても、沸騰しているお湯を入れたとしても、外側に熱が伝わることはなくいつも常温であるということ。タンブラーを持ち上げるときに冷たくない、熱くもない。何のストレスも感じずに飲み物を扱えるということは、意外と重要であり、それはとても快適なことなのだと気付かされる。

「THERMOS真空断熱タンブラー」私の使用例


600mlの容量があるので、理論上はビールの500ml缶がすっぽりと入ることになる。が、当然ビールに泡は付きものなので、すごく静かにあまり泡立てずに注ぐことで500ml缶を制覇することができる。缶ビールが最後の一口まで冷たい。こんなに嬉しいことがあるだろうか。


たっぷりの氷に麦焼酎と炭酸水を注いで軽くまぜれば、自分好みの濃さが楽しめるオリジナルプレーンチューハイに。氷がいつまでも溶けずに冷たいまま、お酒の濃さも変わらずなので、ずっと美味しく呑んでいられるのだ。


こちらはお酒ではなく、ただの氷水。夏場、在宅での仕事中には欠かせないドリンクとなっている。何度も書いているが、いつまでも冷たいし結露しないのでデスクが濡れることもなく、本当に重宝している。

「THERMOS真空断熱マグカップ 350ml」も便利

ちなみに私はTHERMOS真空断熱シリーズの小さい版も所有している。それが「THERMOS真空断熱マグカップ 350ml ブラック JDG-350C BK」。こちらは主にコーヒーやお茶を飲む際に使用している。夏場の在宅ワーク、デスクでアイスコーヒーを飲む時には欠かせないアイテムとなっている。

ちょっぴり、気をつけたいポイントもある。

これまで述べてきたとおり、THERMOS真空断熱タンブラーは今や私のお酒ライフに欠かせないアイテムとなっているのだが、デメリットとまでは行かないまでも、2点ばかり気をつけておきたいポイントがあるので、参考までに書いておこうと思う。

温かい飲み物にはあまりメリットを感じない

冷たい飲み物には抜群の実力を発揮するTHERMOS真空断熱タンブラーだが、これが温かい飲み物を入れるとなると少し話が変わってくる。持ち手が熱くならないというメリットはもちろんありつつも、中に入れた飲み物の温度の変化は、通常のマグカップに比べれば少しマシ、といったレベルかもしれない。考えてみれば当たり前、熱は上へ逃げるものなのだ。だから温かい飲み物をメインで扱いたい場合には、このタンブラーでは役不足となる恐れがある。

お酒をロックで呑むなら注意が必要

グラスに強めのお酒と氷を入れ、氷をゆっくりと溶かしながら少しずつ呑むのがロックの作法。でもロックでお酒を呑むつもりならTHERMOS真空断熱タンブラーや前述のTHERMOS真空断熱マグカップは使わないほうが良いかもしれない。なぜならこれらを使うことで氷が思うように溶けず、お酒が薄まらずに強いままグラスの中に残ることになるから。強いお酒を呑み続けることになるので、思っていたのと違う、という事態を招いてしまうかもしれない。

温度を自在に操って幸せな晩酌タイムを

どんなに美味しいお酒でも、本来の適温から外れてしまうと、とたんに残念な飲み物へと変貌してしまう。でも本来の適温をいつまでも保つことができたなら、最後の一口まで美味しく呑むことができる。そしてその先には、小さな満足感と多幸感が待っているものだ。今回紹介したTHERMOS真空断熱タンブラーは、その境地に達するためのアイテムといっても過言ではない。いつの日かすべての居酒屋へ、すべてのお酒が呑めるお店へ、このタンブラーが導入されることを願ってやまない。